写ってはいけないものが写り込んでしまった時の対処法

前回の記事では、不要な写り込みを避けて撮影するポイントをご紹介しました。
今回は、構図的にどうしても写り込みが避けられなかった場合に不要物を消すときのポイントについてご説明します。

 

前回の記事でもご紹介しましたが、許可の取れない人物や特定のロゴ・商標、個人情報が写り込んでいる素材を、被写体や権利保有者の許可無くストック素材として販売してしまうと、権利保有者や購入者からのクレーム・訴訟などトラブルにつながる可能性があります。特に、すでに売れてしまった素材が問題になった場合、その素材を使用した成果物の差し止め・回収費用など、損害賠償を求められるケースもあります。
このようなリスクを避け、購入者の方にとって使いやすい素材を安全に販売するためにはどうしたら良いか具体的に見てみましょう。

許可の取れない人物の写り込みについて

PIXTAでは、個人が特定できる人物が含まれる全ての素材についてモデルリリースの取得をお願いしています。
しかし、観光地や雑踏等で通行人が小さく写り込んでしまうなど、撮影時点でどうしても写り込みが避けられない場合には、撮影後のレタッチやトリミングで個人が特定できないように加工を行うことも可能です。

 トリミング

許可の取れない人物が画像の端に小さく写り込んでいる場合などは、写真全体の構図や雰囲気に影響しない範囲でトリミングを行うことができます。
ただし、トリミング後の画像を無理に拡大すると画質の劣化につながりますのでご注意ください。

 レタッチ

トリミングができない位置に写り込みがある場合、人物の顔をぼかして個人が特定できないように することも可能です。
ただし、明らかに不自然なぼかしや塗りつぶしがなされていたり、モザイクがかかっているなど、100%のサイズで確認した際に、そのままでは使えないくらいの違和感がある場合には「ストック素材に適していない効果・演出が加えられています」という理由によりNGとなりますのでご注意ください。

 

例えば、以下のような人ごみの写真の場合、等倍に拡大すると個人が特定できる人物が複数写り込んでいますが、適切なレタッチを行い、個人が特定できない状態にすることで安全に販売することが可能です。

※画像をクリックすると、実際の販売画像のページにジャンプします。「画質確認」で拡大して見てみてください。

No.5080953 写真提供:YNSさん
 
【NG】以下は、等倍で見たときに違和感のある加工の例です。
※NGな例として、PIXTA側で作成したものです。

不自然なぼかし

塗りつぶし

モザイク

実際に販売されている画像は、全体的にぼかしを入れ、被写界深度が浅い素材のような修正をしているので、ぼかしが不自然ではなく全体的に違和感のない修正になっています。
NG例では、顔部分だけ修正をしているので、等倍で見たときに目立って違和感があります。
レタッチを行う際には、全体のバランスを見て違和感がない仕上がりを心がけてください。

ロゴ・商標や個人情報の写り込みについて

ロゴ・商標などの写り込みを避ける撮影方法についてはこちらをご覧ください。
風景写真などで、特定のロゴ・商標や、個人情報(車のナンバープレート)などがどうしても写り込んでしまう場合、上記と同様にトリミングやレタッチなどで内容が特定できないように加工を行なってください。

以下では、お問い合せの多い「車のナンバープレート」のレタッチについて説明しています。

 

例えば、以下のような写真の場合、等倍に拡大するとナンバープレートが特定できる車両が複数写り込んでいますので、適切なレタッチを行い、ナンバーが特定できない状態にすることが必要です。

 
【OK】以下は、等倍で見たときに違和感のない加工の例です。
※画像をクリックすると、等倍で見られます。
 
【NG】以下は、不自然な加工の例です。

不自然な塗りつぶし

モザイク

不自然な打ち消し線

OKな例では、ナンバープレートと同じ色で、はみ出しもなく、等倍で見たときに違和感がないように修正されています。
これに対しNG例では、等倍で見たときにそれとわかる修正がなされており、違和感があります。
100%等倍で見たときに違和感のない修正を心がけてください。

 

以上
いかがでしたか?
トラブルを避け、安心して使っていただける素材を販売するために、不要な写り込みは排除するようにお願いいたします!