小林いずみ
手描きの水彩画ならではの「温もり」のある作品が人気のPIXTA注目イラストレーター。主婦業の傍らPIXTAクリエイターとして活動。
近年では、PIXTAをきっかけにフリーのイラストレーターとしても
活躍中。
育ち盛りの2人のお子さんを育てながらもPIXTAでの販売実績500回以上を誇る小林いずみさん。オリジナリティー溢れる作風の原点とは?そして、主婦業と創作活動のバランスやPIXTAを継続するコツとは?いま注目のイラストレーターに迫りました。
2016年10月に表彰式が行われた「Creative Seeds Award」にてPIXTA賞受賞!
小林いずみさんが「Creative Seeds Award‘16~イラスト素材投稿型 公募展 ~」にて
PIXTA賞を受賞いたしました。受賞にあたり、ご本人よりコメントをいただきました。
イベントはどのように知りましたか?
作品の制作意図をお聞かせください
受賞した感想をお聞かせください

※受賞作品はPIXTAのバナー広告素材として使用し、広告展開を行いました。
▶︎Creative Seeds Awardとは
https://pixta.jp/creative-seeds/award201
︎▶︎「Creative Seeds Award‘16~イラスト素材投稿型 公募展 ~」イベントレポート
http://creatorsvalue.jp/csa2016/
︎▶︎受賞作品の紹介
【イラストを描き始めたきっかけは?】
長男の一歳の誕生日にオリジナルの絵本を作ってプレゼントしてあげようと思ったのが水彩画を始めたきっかけです。
出産をしてどうしても家に居ることが多くなったので、私自身なにか趣味を見つけようとしていましたし、学生時代に少し絵の勉強をしていたので絵本を思いつきました。
「手描きの水彩画ならではの温もりのある絵を提供したいという小林いずみさんの原点といえる作品。
【なんでPIXTAを始めたの?】
水彩画を描くようになって1年くらい経った時に、たまたま友人のブログでPIXTAを知りました。
その友人も主婦だったのですがいろいろなプチ稼ぎをしていて、その内の一つとしてPIXTAをやっていました。
数点しか写真をアップしていないのに、実際に売れたっていうことを知り「私も始めてみよう!」と思って、手元にあった絵本やイラストを早速アップしてみました。
でもその時は売れることよりも、誰かに見てもらえればいいなという気持ちの方が強かったですね。
【PIXTAを始めてどのくらいで売れた?】
PIXTAで初めて作品が売れたのは、登録して一ヶ月くらい経った頃だと思います。
その時は「私のイラストを気に入ってくれた人と繋がった」という、今まで経験したことのない「新しい喜び」を得られたのを覚えています。
当時のPIXTAには、ほとんど手描きの水彩画がなかったので「自分の作風でも売れるんだ!」という発見もありました。
【小林いずみさんの初期の作品】
※自分の作風に似ている素材がないということは、それだけ競合が少なくて売れやすいという大事なポイントです。
【売れるコツをつかむには?】
コンスタントに売れるようになってくると、やっぱり欲が出てくるので「どうすればもっと売れるようになるのかと、自分の作品を分析するようになりました。
まず、売れた作品が似ていたので「売れるのはこういう絵だよね。」と、自分の作風の再確認をしました。
そして、一枚ずつ売れることが多かったので「たくさん買ってもらうにはどうすればいいのかな?」と考えるようになりました。
そこで、売れたキャラクターに違うテーマを持たせたてシリーズ化したりと、バリエーションを意識して作品をアップするようにしました。
【バリエーションを意識した作品例】
【どんな風に使われているの?】
【小林いずみさんコンテンツの使用事例】
※印刷テンプレートでのご利用
使用された素材 : 6646720 【鳥とリボン】
企画制作:株式会社ジョイントループス様
ジョイントループス様ホームページでもPIXTAイラスト素材を使用いただいております。ご利用ありがとうございます。
株式会社フィーノ様「リアンブーケ」
※WEBサイトでのご利用
実際に使われているのを見ると素直に嬉しいですよね。
そして「こういう風に使われるんだ」という発見がとても多いので、デザイナーさんのセンスにいつも関心しています。
こうやって使われ方を知ったり購入者さんからの要望も受けたりする中で、購入者さんが探す時に見るサムネイル画像の段階で使い方の提案が出来るような作品作りを心がけるようになりました。
例えば、背景の余白を意図的に大きくしてコピースペースを設けたり、作品をポストカードのサイズにしたりと工夫するようにしています。
【使われ方を意識した作品例】
【PIXTAを始めて変わったこと】
PIXTAを始めたことで、趣味に「目的」が生まれたので、なんとなく家事と育児に追われていた日々に「目標」を持つことが出来ました。
自分の時間を持てるようになったので、いつもの生活の中にメリハリが生まれました。
また、PIXTAがきっかけでイラストのお仕事の依頼を受ける様にもなりました。ここ3年くらいはコンスタントに依頼をもらっています。
【子育てとの両立はどうしてるの?】
私の場合は、子供が家にいて起きている間はイラストには手を付けないようにして、子供との時間を優先するようにしています。
子供との何気ない会話がアイデアに繋がることもあるんですよ。
そして、なにより主人の理解と協力がとても大きいです。私の時間を見守ってくれていますし、締め切りが近い時などは子供を外に連れてってくれることもありますので。
【PIXTAを楽しく続けるポイントは?】
PIXTAにはノルマや締め切りがないので、自分なりのペースで続けていけます。
ですが、その状況下でモチベーションを保って続けて行くことってとても難しいです。
だからこそ私は、売れることは二の次に「思いきりPIXTAを楽しむこと」がなにより大切なポイントだと思っています。
限られた時間の中ですが、「楽しく描く」ことをモットーにしているので、少しでもイヤになったり飽きてきちゃったりした時は、すぐ筆を止めます。
そして思い切って違う作風にチャレンジします。コロコロと描くものを変えて気分転換するんです。
描いたものを「これはどうなのかな?」と思いながらもPIXTAにアップすると、そういう作品が意外と売れたりするんですよ。
それが新しい自分の発見に繋がって、イラストを描くことがまた楽しくなってくるんです。
私のように何かと両立しながらPIXTAをしている方も多いと思いますので、皆さんも自分なりにPIXTAを思い切り楽しんでください。
[編集後書]
「PIXTAを始めたことで趣味に目的が生まれて、生活の中に目標が出来た」という言葉がとても印象的だったインタビューでした。主婦という多忙な状況でも限られた時間を最大限に有効活用し、発見とチャレンジを繰り返しながら実績を残し続けている小林いずみさん。「分析」だったり「創意工夫」だったりも、きっと「最大限に楽しみながら」やっているんだろうな。と想像できる温かいお人柄でした。そんな小林いずみさんの「楽しみ方」を、PIXTAとの付き合い方の一つの考え方として参考にされてみてはいかがでしょうか。

















