ストックフォト目線で考える『写真のボケ』の役割

ボケててキレイ」なだけじゃない。

『ボケの美しさ』は、写真の魅力のひとつです。
カメラ機材の進歩により、だれでも気軽にボケを表現できるようになったこと。
また、写真の解像度が飛躍的に上がったことで、極端にぼかしている部分にも情報が残るようになり、情報命な広告写真にも積極的に『ボケ』が採用されています。

撮る側にも見る側にも『ボケ』は身近な概念となり、写真の楽しみや価値観を広げてくれます。
一方、多様なビジュアルコミュニケーションに対応をするストックフォト目線で『ボケ』を考えてみると、写真の美しさを表現する目的以外にもいくつかの意味が見つかりそうです。
ビジュアルを通じた消費者の方々との接点に、『ボケ』がどんな役割を果たすかを考えてみました。

1. 写真のコンセプトを浮き立たせるための『ボケ』

Point

フォーカス以外が強くボケていることで、特定の主人公が設定され、感情移入ができます。
写真のメッセージがより明確かつシンプルになることで、スムーズなビジュアルコミュニケーションが図れそうです。

2. 写真に複数の意味をもたせるための『ボケ』

Point

ボケている部分にも(こそ)意味がある1枚です。
あたかも部屋から出ていったような時系列が表現されており、ストーリー性が必要なビジュアルコミュニケーションに効果を発揮するアプローチです。

3. 人物や場所の匿名性を操作するための『ボケ』

Point

女性の匿名性の強弱により、異なるメッセージをもった2枚です。
上の写真はカップル模様に感情移入ができ、下の写真は男性の心情が際立ってきます。
このように同じシーンでも、『ボケ』の箇所や度合いによってビジュアルコミュニケーションの目的を分けていけるという好例です。

いかがでしたでしょうか。
ストックフォトは写真が持つ性能やカメラの機能もビジュアルコミュニケーションの目的や意味に常に転換をしています。
ぜひ多様な視点でビジュアルをご選定いただければ幸いです。