PIXTAに作品をアップロードしたいけど、何を制作したら良いかわからない。
そんな時にはぜひマイページのPIXTA analyticsを活用してみてください。
PIXTA analyticsとは?
過去1年間にPIXTAのサイトに訪れた人が検索したデータベースをもとに分析できるツールで、クリエイター自身で購入者が求めている素材(写真・イラスト・動画)のニーズを分析できるツールです。
PIXTA analyticsはどこからアクセスできるの?
マイページの左側のツールバー(赤枠)の中にあります。

「キーワード散布図」と「複合キーワード」について
PIXTAで検索されたキーワードの検索数とPIXTAにあるそのキーワード(タグ)が付いた素材点数とのバランスを可視化し、PIXTA上でどういったキーワード(タグ)の素材が不足しているか、または供給が十分かを視覚的に把握することができるツールです。
過去1年間においてPIXTAのサイトで何が検索されたかを月次単位で検索できるツールです。
キーワード散布図と複合キーワードの詳しい説明はこちら
「複合キーワード」を使いこなそう
まずは「複合キーワード」の使い方について、実際に撮影に取り組もうとしているクリエイターAさんを例にご説明いたします。
具体例: 10月に男性モデル1名を被写体にストックフォトの人物撮影をする予定があるAさん。 その写真をPIXTAにアップロードして販売開始は11月ごろを目指している。 男性1名を被写体にするところまでは決まっているが、何をテーマに撮ろうか迷っている。
といった状況で参考になるのが「複合キーワード」
今回は販売開始になる時期が11月なので、昨年の11月にPIXTAを訪れた人がどんなキーワードで検索されていたかがわかれば、よりタイムリーで売れに繋がりやすい精度の高い企画を組み立てられるのではないでしょうか。
今回は男性モデルを使うので、複合キーワードの検索窓に「男性」というキーワードを入力し2022年11月のデータを見てみると

検索結果を検索頻度順に並べた中でも男性の「横顔」「全身」「後ろ姿」は検索頻度が高く、なおかつ素材数が少ないことがわかります。これにより男性の横顔の写真を撮影するシーンを撮影の中に組み込んでいこうといったアイデアが生まれます。
さらに深掘りして「横顔」とあわせて、どういったキーワードが検索されているのかをもう少し詳しく知りたいので、検索窓に「横顔」と入れてみましょう。

「横顔」という検索ワードを検索頻度順に並べた中で「シルエット」「驚き」といったキーワードが検索頻度に対して素材数が少ないことがわかります。
これにより、男性の横顔のシルエットや驚いた表情といった購入者から求められているイメージがより明確になったので、これらのシーンを撮影の中に組み込んでいこうという発想に繋がります。
このような作業を繰り返していくことで、PIXTAに来る購入者が何を求めているか、求めているイメージが明確になり、より企画の精度を高めて行くことができます。
「キーワード散布図」を使いこなそう
次に「キーワード散布図」ツールの使い方について、今度はクリエイターBさんを例にご説明いたします。
具体例: 最近ストックフォトの人物撮影に取り組みたいと考えているBさんだが、ストックに対する知識が少なく何を撮って良いかわからない。 撮影するからには他のクリエイターがあまり取り組んでいないテーマを見つけたいと考えている。 販売開始は12月ごろを目指している。
といった状況で参考となるのが「キーワード散布図」
「キーワード散布図」はPIXTAのサイト内でどのようなキーワード(タグ)の素材が不足していて、どのような素材が充足しているかが可視化されるので、PIXTAでの検索頻度は多いが素材数が少ない。そんなテーマを見つけられれば、競合の素材も少なく売れやすいテーマということになります。
今回のケースではBさんは12月ごろの販売開始を目指しているということなので、昨年の12月に何が検索されていたかを「キーワード散布図」で見てみましょう。
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横軸が検索頻度、縦軸がタグ付けされた素材数になるので、散布図の右下に集まるキーワードは検索頻度が高く素材数が少ないキーワードが売れやすい狙い目のテーマと言えるでしょう。
ただこの状態の散布図では、検索頻度の0.5以下のものが集中しており、見づらいので検索頻度を0.5以上のものに絞って見てみましょう。あわせて、素材数があまりにも多いキーワードも除外します。
今回は下段の図のように検索頻度を0.5以上に設定、タグ付けされた素材数は10000-1000000に設定します。
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これにより範囲を絞り込んで見やすくなった分布図を改めて、横軸が検索頻度、縦軸がタグ付けされた素材数で見てみると、今回の人物撮影に合いそうなテーマとして「中学生」、「高校生」、「後ろ姿」といったキーワードが検索頻度に対してまだまだ素材数の少ないテーマとして浮かび上がってきます。
さらに「後ろ姿」というキーワードについて、どういったキーワードと合わせて検索されているかをもう少し詳しく知りたい場合には、散布図上の当該キーワードをクリックするとそのキーワードの「複合キーワード」のページに飛びますので、より何を撮影すれば良いのかイメージが膨らむのではないでしょうか。
検索のヒント
実はタグ付けされた素材数を10000-1000000に絞ったのには理由があります。「中学生」「高校生」「後ろ姿」などキーワード散布図の右下を狙うのが散布図の使い方のセオリーではありますが、「中学生」「高校生」「後ろ姿」の周辺にも狙いやすそうなキーワードは含まれているので、なるべく塊になっているキーワードが読める程度まで範囲を絞り込む。これが狙い目のキーワードを探す一つのヒントです!ぜひここまで絞って探すことオススメいたします。
まとめ
今回の記事のAさんとBさんのケースでは人物撮影クリエイターを事例といたしましたが、風景撮影に主に取り組んでいる方の場合には、「複合キーワード」の検索窓に今度撮影で訪れる予定の地名を入れる。まだどこへ撮影に行こうか決まっていない人は「キーワード散布図」の中に狙い目な地名があるか調べてみるなど、クリエイター自身の撮影スタイルに合わせて自由にデータを引き出せるのがPIXTA analyticsです。
ぜひPIXTA analyticsを使って、ご自身に合った狙い目な撮影テーマを見つけてみてください。
素敵な作品をお待ちしております。