ストックフォトで覚えておきたい基本の構図

同じ被写体や風景を撮影しても、その人の持つ感性、撮影方法、技術力によって、写真の仕上がりは大きく変わってきます。
特に、画面の印象を決定づけるのは「構図」の安定感です。安定感を出すためにはまず、写真の中の「見えないライン」を意識することが大切です。自分のイメージ通りの写真を撮るためにどんなラインが最適か、試しながらしっくりくるラインを探しましょう。
この記事では、ストックフォト制作時に覚えておきたい5つの構図をご紹介します!

1. シンメトリー構図

シンメトリー構図

シンメトリー構図とは、画面の中心に垂直線、もしくは水平線をひいて両側にシンメトリーに被写体を配置する構図のことを言います。
風景撮影、物撮りなどでもよく使われる構図です。

シンメトリー構図は、風景や物撮り、建物の撮影に多用されます。ポイントは水平線や垂直線と写真のなかのラインが平行になるように撮影することです。ラインがそろっていると、安定感があり、クオリティの高さを感じられます。

2. 二分割法

二分割構図

二分割法とは、画面の中心に垂直線、もしくは水平線をひいてそこに水平線や対象物を合わせて撮影する構図のことを言います。風景撮影でよく使われる構図です。

二分割法は、風景の撮影に多くみられます。この作品では街並と空のライン、海と空のラインを二分割した水平線に合わせています。水平線や垂直線と写真のラインがぴたっと合うように撮影することがポイントです。写真に安定感を感じるのではないでしょうか。

3. 三分割法

三分割法構図

三分割法は、画面の縦横の1/3の場所に線を引き、その4ヶ所の交点のどこかに被写体を置きます。そうすると、バランスの良い安定した構図が得られます。
この構図は、被写体を置いた交点以外の場所を空けることによってコピースペースを確保出来るので、ストックフォトに非常に向いています。

三分割法は、要素の多い被写体を整理するときに役立ちます。フレームの中の主役と脇役を決めて、主役を4ヶ所の交点に置き、脇役をぼかしたりして絵作りを行ないます。人物写真以外にも、料理写真や小物撮影でもよく使われる王道の構図なので、ぜひマスターしてください!

またこの構図は風景写真の撮影にも有効です。

上記の二分割法のように背景を三分割のラインに合わせます。
例えば空を1/3にする、2/3にするなど、ここでもラインを意識することによって写真に高品質感を持たせることができます。
カメラによってはモニターに三分割した線を表示してくれるものもありますので、被写体の向きによって、どの交点を選ぶかを判断して撮影しましょう!

4. レイルマン比率

レイルマン比率

レイルマン比率は、写真家の中井精也さんが考案した構図です。
画面を縦に四分割し、四隅から対角線を二本引いて、交わったポイントに被写体を配置します。上記の三分割法でもスペースはできますが、それでもやや中央によっているなと感じるときにこの構図が役立ちます。
わりと引きで撮影しないといけないということで、上級者向きではありますが、コピースペースも広く確保できるのでストックフォトに非常に向いています。

基本は三分割法と同じようにコピースペースのある素材撮影や、要素の多い被写体の整理に使います。各ポイントにメインや、サブの被写体を配置します。こちらも人物から小物、料理まで幅広く活用できます。

5. 三角構図

三角構図とは、その名の通り画面の中に三角形を作る構図のことを言います。三角形の頂点を画角の上部に持っていくことによって下の部分を大きく見せ、安定した構図を作る方法です。

三角構図は、建築物や風景の撮影に多くみられます。画面に安定感があり、ドラマチックな印象になるので、大きめの印刷物やポスター、街頭看板等の広告イメージに活用されることがあります。

撮影をする際は、三角形を画角の中に探しながら構図を決めると収まりが良くなりますので、被写体を見極めて、どう撮ったら構図が良くなるかを考えて撮影に挑みましょう。慣れてくると、街中でいろんなものが△(三角)に見えてくるかもしれませんね。

構図ひとつで写真の印象がガラっと変わるので、ぜひ挑戦してみてください!