いつもPIXTAに素敵な作品をご投稿いただき、誠にありがとうございます。
「NEXT1億点コンテスト」はまだまだご応募受付中です。
コンテストテーマは購入会員様のリクエスト内容を元にしたもの。
いかに購入会員様のニーズを汲み取り、工夫できるかにかかっています!
とはいえ「ニーズを汲み取る」のは、簡単なようで難しいもの。
そこで、直接購入会員様とも対話を重ねているPIXTA運営から、
各コンテストテーマからどのように作品に落とし込めば良いのか
ヒントをお伝えしていきます。
ぜひ、参考にチャレンジしてみてくださいね。
\応募期間は2025年3月16日まで/
イラスト部門のコンテストテーマの解釈ポイント
ミニマルビジネス
最小限の「線」(シンプルな線画イラスト)で表現されるミドル層〜シニア層のビジネスパーソンを描くことが、このテーマの最重要ポイントです。
汎用性高く20代〜30代に見えるイラストがビジネス素材では人気ですが、今や日本は超高齢化社会。ビジネス界隈でも働き手の中心は40代〜50代が現実で、彼らに「自分のことだ」と思ってもらう必要があります。妙齢を表現しようと思うと描き込みが多くなりがちなのが難しいところです。それをいかに、シンプルに表現するかが腕の見せどころになります。
もっと最小限にされた表現が「ピクトグラム」です。ピクトグラムはアイコンにも使いやすい人気のジャンル。ここでは年齢にこだわらず、様々な職種をピクトグラム化してみましょう。デスクワークはみんな同じようになってしまうと悩まれるかもしれませんが、経理なら、企画職なら、ITエンジニアなら…とアイデアを巡らせてみてくださいね。
未来教育
ポイントを解説する前に、まずは知識のインプットをおすすめします。
ICT教育とは何か、STEAM教育とは何か、教育現場では実際に何が行われているのかです。正しい知識を得たら、それらを抽象化します。
求められているのは「象徴的であること」です。エッセンスだけを抽出して、一目でイメージが伝わるようにするのは、イラストという自由度の高い表現だからこそできることです。
正解がない分、難しい反面、あなたならではの発想力・表現がしやすいテーマでもあります。ぜひ、もう一度、ICT教育やSTEAM教育について調べて発想を膨らませてみてくださいね。
派生して「おしゃれな学生生活」という抽象度の高いイラストもリクエストに含まれています。こちらも「今どきの学生たち」のリサーチをおすすめします。小中学生、高校生や大学生向けの雑誌をめくってみましょう。部屋のインテリア、髪型や制服アレンジ、カバンやコート、足元まで、できる範囲で自分らしいおしゃれを楽しんでいる現代の学生たちを表現してみてください!
合成ワークス
このテーマは実はとても幅広いです。CGで表現した方が適切なものも多々含まれています。リクエスト内容をひとつひとつ紐解いてみましょう。
「イベントや表彰式などの式典などのオープニングタイトルやコーナータイトルの背景」は、企業の社内向けイベントでも重宝される素材です。開幕までのワクワク感と華やかさがポイントになります。中心部分に文字を入れたいニーズがあるはずです。背景の色が濃い色と薄い色が混合していると、文字を白文字にしたら良いのか黒文字にしたらいいのか、使用者が悩む(=使いづらい)ことになるので要注意。華やかさを出しつつ「タイトル背景」であることは忘れずに。
「チラシの縁取りフレーム」のリクエストをくれたのは医療・福祉・介護業界の方です。まずはどんなチラシなのか、誰向けのチラシなのかを想像してみましょう。伝えたいことや対象者を具体的に想像してみると、色使いやモチーフなどをどうすれば良いかイメージが湧いてくるはずです。また、この業界の方々はいわゆるデザイナーさんがチラシを制作しているとは限りません。専用の画像編集ソフトを持っていない可能性もあるので「そのまま使える」ことも意識してみましょう。
「マンガ制作とマンガ動画編集の良い画像」は、まさに合成ワークス。主流はデジタルでの作成なので、液晶タブレットやパソコンに「はめ込めるマンガ」「はめ込めるマンガ動画」が求められている可能性があります。また、それらは「完成形」だけでなく、まさに「制作中」のものかもしれません。リクエストをくださったのはマンガやマンガ動画を提供している企業です。作品の宣伝なら該当作品を使うはず……と考えれば、求人かもしれないし、企業のPR案件をマンガにして伝えることを請け負う企業かもしれません。そう考えれば描くものも広がっていくはず。誰が何のために使いたい画像なのか、たくさん想像してみてくださいね。最後に「ノベルティになりがちなアイテム」について。これはリクエスト内容にもあるとおり「仕上がりに近い合成写真を作るためのベース」として求められているので、より写実的なCGでの表現が適切です。「いかに本物に近い表現ができるか」がポイントになります。最終的には「合成される」ことを考えると、装飾を入れるのはNG。アイテム例もリクエストに含めてくれているので、まずはリクエスト内容に忠実に応えることを意識してみましょう。
ウェルネスライフ
リクエストをひとつひとつ見ていくと「全館空調」「床暖房」「ヒートショック」「東洋医学の原理」です。「全館空調」は普通のエアコンのイラストで表現できるものではありません。家全体の空調、空気の流れ、その快適さを表現するのがポイントです。
床暖房はさほど悩まないと思いますが、床暖房がある暮らしや暖かさを伝えることを意識しつつオリジナリティを発揮しやすいテーマです。忠実な表現をしてみたら、ぜひ、あなたならではの表現にもチャレンジしてほしいところです。ヒートショックはネガティブイメージですが、注意喚起・啓蒙には欠かせない重要なイラストです。わかりやすさを意識しましょう。最後の「東洋医学の原理」は、正しい知識が必要です。考え方や概念を整理してわかりやすくイラストで表現してみましょう。
次世代テクノロジー
AI、SNS、ビッグデータ、ネットワーク、デジタルなどのITイメージは、もはや定番です。試しにPIXTA内でも素材検索してみると、たくさんのイメージ画像が出てきます。次に、今度はPIXTA以外、たとえばGoogle画像検索で調べてみてください。実際に使用されている画像素材を見ることができるはずです。これらを参考に、似て非なるアプローチを目指しましょう。
たくさん画像があっても、画像素材を探している購入者は100%しっくりきていません。なぜならITイメージはどれも実際に目に映るものではないからです。どこまでもイメージでしかなく、正解がありません。だからこそ、購入者は常に「もっと、違うもの」「自分の想像を超えるもの」と出会いたいと考えています。
ここで難しいのが、ITイメージは、その役割や行われていること、電子的であるがゆえの暗黙の雰囲気というものが存在しており、あまりにも逸脱してしまうと「違う」と判断されてしまう点です。定番のイメージを損ないすぎず、今までにない表現をすることがこのテーマの重要なポイントになります。
以上、PIXTA運営スタッフからのアドバイスでした。
まだ寒い日々が続きますが、締切まであと約2週間ちょっと。
皆さまからのたくさんのご応募をPIXTA一同、楽しみにお待ちしています!
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