クリエイターインタビュー:mas

»クリエイターインタビュートップへ

mas

masさんの性別、年齢を教えてください

男性、イラストレーターで独立して25年になります。

masさんのご職業を教えてください

イラストレーターです。商業建築の3DCG制作の傍ら、イラストを制作しています。

どのような機材を使ってイラストを制作されていますか?

パソコンはApple iMac 2.4GHz・Mac OS10.5.8、アプリケーションはPHOTOSHOP・Illustrator・Strata3D・form.Z RZです。

イラストを始めたきっかけをお伺いしてもいいでしょうか

とにかく小さい頃から絵を描くことが好きで、店舗設計の会社に就職してからも絵やイラストは少しずつですが描き続けていました。
商業建築の完成予想図を描く仕事のかたわら、絵の幅を広げたいと公募ガイドのイラスト部門にチャレンジしたのがきっかけでした。

イラストはどのように学んで来られたのでしょうか?また現在、どのように学んでいらっしゃいますか?

全て独学でやってきましたので、回り道をした部分もありますが、試行錯誤しながら発想から制作、完成まで自分で組み立ててきた経験が今につながっていると思います。

いつも傍らに鉛筆とスケッチブックを置き、思いついては描き、描いては直し、直しては描き…を繰り返すことで頭に浮かんだイメージを徐々に形にする訓練を続けています。
初期の発想は漠然としていて、はじめから明確な形が浮かんでいる訳では無いので、いかにイメージを膨らませていくかは、日々の訓練にかかっています。

会社勤めをされていたとの事ですが、就職されていたのは何歳から何歳までだったのでしょうか?

30代前半まで勤めていました。

仕事をされている時も常にイラストを作られていたのでしょうか?

就職した会社が店舗のインテリアデザインの設計と施工をやっており、とにかく激務でしたので…
その頃は空いた時間でスケッチしたりデッサンの訓練をするのが精一杯でした。

どのようなきっかけで会社を辞めて独立されたのでしょうか?

出張で日本全国を飛び回り、家族と過ごす時間もほとんどなかったのである日「もうここらでいいかな」と思い独立しました。
(バブル期だったので、独立しても仕事はあるハズと楽観的に考えていたところもありましたが(笑)

イラストレーターとして独立しスタートした時はどのような仕事をされてましたか?

主にパース(完成予想図)制作で生活していましたので、イラストレーターとして受注の為の活動は特にしていませんでした。
制作したイラストはHPに載せていましたので、ネットからの問い合わせは多少あり、依頼の仕事は年に数回程度受注していましたが、受注というよりは主にダウンロード販売の為のイラスト制作が主体となっていました。

PIXTAを始めたのはいつ頃からでしょうか。またそのきっかけもお聞かせください

2008年の2月に、ピクスタのスタッフさんから自分のHP宛にメールを頂いたのがきっかけです。

2000年頃から自分のHPでオリジナルイラストのギャラリーを持っていて毎年少しずつ増やしていた作品が1000点程になった2002年頃に、HPでダウンロード販売を始めていました。

複数点一括販売を中心に、一般の方にも気軽に使ってもらえるようなリーズナブルな単価を設定しました。
今考えれば…現在のマイクロストックのようなイメージですね。

ただ当時のイラストはクライアントからの「依頼」の仕事が主流で、素材のレンタルもRMが主体だったので「イラストをダウンロードして使う」という事自体が少なかったように感じます。

結局サイトを立ち上げたものの売上も上がらず、ギャラリーのみの状態が続いていた頃、ピクスタのスタッフさんに声をかけていただき、新たなチャレンジ!と思い参加しました。

PIXTAではどのようなイラストを出品されていますか?

イラストのジャンル、テーマ、モチーフなどジャンルを問わず、表現できるものは何でも描きます!親しみやすい「ホっとする」イラストを心掛けています。

「販売」と言う事だけをを考えれば、時代の流れに添ったテイストも大切な要素だと思いますが、最近のイラストやキャラクターは「笑顔の奥に潜む負の感情」というような、ギャップや皮肉を表現するものが増えていて、私個人として正直何とも言えない複雑な印象を受けています。

クレヨンで初めて絵を描き始めた頃から、40年以上「絵」の世界にいる私は、キャラクターでも、風景・スポーツでも、全てにおいて「自然に人の心に受け入れられるもの」を一番大切にしています。

イラストを制作する際のテーマ設定はどのように考えていらっしゃいますか?

UPしているイラストの半分は、余白・コピースペースなどを考慮したストックイラスト向きのものです。
シーズンマーケットを意識した作品であれば「夏は花火」「秋は紅葉」というイメージを基に「花火+家族」「紅葉+古民家」…というようにイメージを膨らませています。
残りの半分はサッカーのシュートシーンや野球のバッティングフォーム、子供や動物のふとした瞬間の表情など…自分が好きなもの、頭に浮かんだことをストレートに表現します。

イラストはどのくらいの頻度で制作されていますか?

2日で1点の制作を目標にしています。

それらの作品を制作するのにどれくらいの時間を掛けてらっしゃいますか? また、バリエーションはどのように工夫をしていらっしゃいますか?

制作時間は下絵を含め2日以内を目標にしています。
以前はPHOTOSHOPのイラストが多かったのですが、最近はバリエーション面を考えてベクターイラストで制作しています。ビットマップ(PHOTOSHOP)はレイヤー毎に色の調整、形状の増減などで、ベクター(illustrator)は過去に制作したパーツなどを組み合わせながら効率の良い制作を心がけています。

イラスト制作の際に意識されている事はどのような点でしょうか?

幅広い層や用途に受け入れられる汎用性の部分を意識しながらも、全てのイラストに「共通する個性」が感じられる作品を目指しています。

「個性」の表現は購入者側にとっては良し悪しですが、ピッタリ状況にマッチした時には印象に残り、リピーターになって下さる方も多く、それが最終的にヒットにつながっていくと思います。

イラストを制作される際に具体的に参考にしている対象があれば教えてください

例えば野球のバッティングの「動作」や、動物や植物の「形」などは実物を見たり図鑑などで調べますが、創作的な部分は全て自分の中で練り上げています。

他の方のイラスト作品を詳しく見れば影響を受けます。影響を受ければ自然に表現が似通って来ます。それは絶対に避けるべきだと考えています。影響を受けたものを自分の中で消化し、新たな発想として表現する事は至難の技です。常に自ら発想し表現出来る事を念頭に置いています。

PIXTAに登録してからどれくらいの期間で売れるようになりましたか?

2008年4月に登録して、5月に初めて売れていますが「売れる」と実感するようになったのは、半年後ぐらいからでしょうか。当時は登録イラストレーターも少なく、作品が露出する割合も高かったように思います。

「売れる」前と後で何が変わりましたか?

月並みな表現ですが、「使ってもらえた」という事実に感激しました。
1点でも売れるとその瞬間からポジティブな発想に変わり、創作意欲が沸き、イメージが広がり、モチベーションが維持出来ます。でも時が過ぎると「あ〜やっぱりまぐれだった。私のイラスト(写真)など売れる訳が無い」などと思ってしまうのですね〜。そんな時にまた1点売れると現金なもので…また俄然馬力が出ます。そんな事の繰り返しで今までやって来ました。

PIXTAをやっていて、印象に残ったエピソードがあればお聞かせください

うれしかった事
うれしいを通り越して…びっくりしたのは2008年の年賀状シーズン、牛のキャラクターイラストで1万を越えるアクセスがあった事ですね。

大変だった事
毎日さぼらず新しい作品を次々に産み出していくこと。「産みの苦しみ」ですね。

「売れる」ために一番重要なことは何だと思いますか?

販売数も気になると思いますが、まず作品制作に集中し、思い入れのある作品を出来る限り「多く」UPすること。
表現の幅を広げる為にも得手不得手、好き嫌いを作らずいろいろな分野のイラストにチャレンジすること。
続けていくことで知らず知らずの内にデッサン力もUPします。作品を数多く産み出した経験は後々いろいろな場面で必ず生きてきます。

1年〜1年半経って初めて売れたイラストも多くあります。すぐに売れなくても落胆せず、自分が産み出した大切な作品達を長い目で見守ってやることも大切だと思います。

masさんからみて売れているイラストレーターとそうでない方とどう言った点が違うな、とお感じでしょうか?

まだまだ私も発展途上なので、えらそうな事は言えませんが、自分のことはさておいて 「売れている」ポイントは「バランス」と「クオリティ」だと思います。 簡単なイラストでも、精密なイラストでも「バランス」の取れた作品は見ていて気持ちが良く多数に直感的に受け入れられやすいものです。「バランス」はデッサン力、構図、色彩などいろいろな要素が関係するので難しいところですが、たくさん描く事で、少しずつバランスの悪い所が見えてくるようになります。 「クオリティ」は日々の訓練で個人差はあっても必ず修得できます。 要は…「描いて、描いて描きまくることです!」

他のクリエイターの皆さんに、是非アドバイスをお願いします

アドバイスが出来る程、売上も上がっていませんので、えらそうな事も言えませんが、1点に集中してアート作品を制作するのも「極める」という点では素晴らしい事ですが、ストックイラストで、たくさんの方に使ってもらい、自分のイラストがどんどん広がっていく楽しさを感じる事も大きな喜びになると思います。

masさんの今後の目標についてお聞かせください

25年近く「依頼」の仕事をさせて頂いたので、残りの人生は「個性」が発揮できるストックイラストを中心に精進したいと思っています。

最後にPIXTAに対するご意見がありましたらお願いいたします

将来、世界規模での展開が可能になると良いですね。

今回ご紹介しているクリエイター

mas
»https://pixta.jp/@mas/

pagetop