ピクスタNO.1女性カメラマン、Ushicoさんのお仕事に完全密着!!(撮影後編)

Profile

Ushico(うしこ)
1978年千葉県出身。フリーフォトグラファー。雑誌やWebなど様々な媒体で活躍中。
PIXTAでは女性らしく柔らかな雰囲気のコンテンツが魅力で、購入者のジャンルを問わず、幅広い支持を集める。Ushicoというクリエイター名は、ペットのウサギの名前「Ushioくん」から。

今回は「撮影後編」ということで、撮影が終わった後の作業について取材してきました! 撮った写真のセレクトやレタッチ、タグ付け作業など……売れるコンテンツを作るためには欠かせない、重要ポイントが盛りだくさんの「撮影後編」をぜひチェック!

写真のセレクト

セレクト時にはまず、ピントをかなりシビアにチェックします。
ピクスタでは購入者さんが、等倍で部分拡大を見る事ができますし、
「大きなサイズで使われる事」を前提とした品質が必要だからです。

後のレタッチ作業の手間を考え、「表情の違いなど類似カット」は、
一番良い物に絞って、数もなるべく減らします。

セレクト作業を効率よくさせるために、撮影時には、シャッターを切るのは最小限に押さえ、
縦、横、寄り、引きなどの構図バリエーションを、順序立てて撮影するように心がけています。

(ワンシーンの撮影を短時間で済ます方が、早く次のシーンに行けますし、モデルさんの負担も少ないので、多くの場合良い表情を撮れることにも繋がります。)

しかし、絞った白バックのストロボ撮影などでは、順序立てて最小限のシャッター数で撮れても、
少ない自然光で浅いピントで撮ったり、スポーツなど動きのある撮影ではなかなか同じようにはいきません。
自分がピントを外す場合に加え、被写体ぶれも起きるので、OKと思うまでのシャッター数は多くなります。
子供や複数の人物を絡めたシーンではさらにたくさん撮るのでセレクトも大変です。

それでも効率の良い撮影ばかりをやらず、幅広くコンテンツを撮っていくことをモットーにしています。

でも手元に未処理のデータが溜まると、セレクトが大変そうなものはつい後回しになってしまいますが(笑)

写真のレタッチ

モデルさんの状態も、ロケーションも、ライトバランスもばっちりだったときは、
レタッチを全くしない事もありますが、基本レタッチはマストの作業だと思っています。
その中でも、一番念入りにレタッチするのは、やっぱりビューティー。
他のシーンではレタッチしない様な、丁寧な肌レタッチ、小さなほくろや髪の毛1本の乱れなども消したりします。

ロケの場合は、必ずしも恵まれた環境で撮影できるわけではないので、背景にレタッチを行う事もあります。

例えば子供が良い表情をしていたら、たとえ後ろに通行人が入り込んできたとしても、
「後で消そう!」と思って、表情重視でシャッターを切り続けたりもします。
看板など、余計な物が入り込んでいる場合も、よけて撮るのではなく「後で消す」という選択肢を撮影時から視野に入れておくことで、構図のバリエーションが格段に広がります。

レタッチ時のオススメ便利アイテムはコレ!

かなりマニアックですが……。ピクスタ仲間のデザイナーさんに勧められて使い始めた「ゲーミングキーパッド」がかなり便利!

たとえば【レイヤーを統合、保存して閉じる】や【レイヤーを複製してゆがみツールを起動】などの、一連のアクションやブラシサイズの拡大、縮小などを1つのキーに割り当てています。

ほぼ同じ内容の、ちょっとずつのレタッチを複数枚の画像に対して行うときには、これでかなりスピードアップできます!

G13 Advanced Gameboard

Ushicoさんのレタッチ技を公開!!

※写真上にあるバーにカーソルを合わせ左右に動かすと、レタッチ前⇔レタッチ後の写真を見ることができます

(スマホの方は、画面にタッチするとバーが移動します。)

[レタッチ実例1]

強風で髪が!!



屋外ポートレイトでは風が大敵……。

風が強いからといって、せっかく緑がキレイな季節で晴れた日に、
ロケを諦めるなんてもったいない!

良い感じになびいた髪は素敵ですが、それを撮るのはなかなか奇跡に近いもの。
まとめ髪から数本飛び出ているおくれ毛や、顔に1本かかってしまった毛などはなるべくレタッチで消します。

サムネイルの大きさで見ればそんなに気にならないようなところでも、
購入者さんが実際買う場合は、拡大して細部まで見る事が多いと思いますので
細かいレタッチをきちんと行えば、特に大きいサイズの販売につながっていくと思います。

[レタッチ実例2]

イメージに合わない濃いネイル!


ビューティーをマストで撮る予定なら、事前にモデル事務所にネイルのチェックはお願いするのですが…。

この日はビューティーを撮るのははっきり予定には入れてなかったのですが、
モデルさんの肌がキレイだったので「数カットだけビューティーイメージが撮りたい!」となったときのカットです。
濃い色のネイルをしていたのでレタッチでナチュラルな色に塗りました。

撮る時には不自然にならない程度にレタッチのしやすい角度、レタッチが少なくて済む角度を意識して撮っています。
「ネイルが派手だからこのシーンを撮るのは諦める」のではなく、時にはレタッチ前提で撮影することもあります。

[レタッチ実例3]

ジャマなものが入ってコピースペースが台無し!


この写真ではグラウンドの照明を消しました。

(ちなみに自転車のロゴも消しています。ピクスタの撮影で使うかも!と消しやすい位置にロゴがある、白い自転車を購入しました。笑)

1枚の写真として見れば、この照明はあっても問題ないと思うかもしれませんが、ビジネスイメージとしては不要な要素ですし、ストックフォトとして広告などに使われる事を考えた時に、
「シンプルなコピースペースのある写真」の方が断然使いやすいと思ったので、消してしまいました。

余計な物が写らないようにと、寄りの写真ばかりを撮ったり、奥行きのない背景ばかりで撮ることは楽ですが、
「広いコピースペース」や「抜け感」のある写真は、売れるストックフォトの大事な要素のひとつ。

本当は、レタッチ要らずで引きが撮れる、良いロケーションで撮影をするのが理想ですが、都内ではなかなか難しかったりするので
「これだったら簡単に消せる」と思うものは、レタッチ前提で堂々と画面に入れ込んだまま撮影する潔さも、時には大事です!

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タグ付け

正直、タグ付けは一番気が重い作業です……。

効率的に作業を進める為の私なりのコツとして、眠い時にやると間違えたり、タグの量が大幅に減ったりするので、調子の良いときにやること(笑)。
あとは、レタッチをしている合間に、少しずつ気分転換がてらに進めたりすることです。

カメラマンはライターさんなどと違って、自宅以外でノマドワーク的に出来る仕事は少ないと思っていたのですが、タグ付けを溜めておくと、外での待ち時間や出張時に仕事を進めることができるので意外と良かったり……。

とは言っても、そもそも溜めないことが一番いいのですが……(笑)。

ストックフォトを始めた最初の頃、タグ付けに迷ったときは、他のTOPクリエイターさんのものを参考にしていました。
今ではほとんどの作品が、過去の自分の作品からタグをコピーして、それを少し修正するような形でタグ付けができる状態です。

ただし、初めて撮ったテーマの時に頼りになるのは、ネット検索!

たとえば上記の「ハーブボール」で検索すると、エステ店のメニュー紹介などがたくさん出てくるので、そこからタグになりそうなワードを拾います。
あとは「この写真が欲しい人は、何ていうワードで検索しようとするだろう?」と一生懸命、購入者さんの気持ちになってタグ付けしています。

検索してもらえないと、購入してもらえないので、手を抜けない大事な作業です。

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