2022年からSNSで活躍しているフォトグラファーにお声がけをし、作風を活かしていただきつつも、どのようにストックフォト領域で活躍していただけるかというチャレンジが始まりました。
「SNSで有名なフォトグラファーがPIXTAでストックフォトを始めてみた話」の記事にてこの取り組みに参加しているクリエイターをご紹介しましたが、今回は福岡在住で本業は美容師をしているクリエイターのLyoさんの話をご紹介したいと思います。
魅力を最大限に写し出すことが、自身の喜びにもなる
ー 写真を始めたきっかけを教えてください。
普段は男性専門の美容師をしていて、完成したスタイリングを撮るためにカメラを持ったのが始まりでした。
そして10年ほど前、妹に子どもができてマタニティフォトを撮ったり、子どもが成長していく姿を撮影していくようになりました。喜んでくれるのが嬉しくって。自己肯定が上がっていく感覚もあり、どんどん人物撮影に魅了されて楽しさを覚えました。
ー Lyoさんの作品は被写体の表情が印象的だったり、壮大な自然の中で撮っている作品が特徴だなと思います。どのようなことを意識して撮っていますか?
とにかくおしゃれな写真が撮りたくてシネマティックな海外の世界観が出せるように撮影していますが、特にレタッチにこだわっています。

また、昔から海外の映画が好きで色んな作品のフライヤーを集めてデザインを見ていたんです。そういうところから影響を受けて、今の作品にも生きているところがあると思いますね。
一番大切にしているのは、被写体の一番いい表情を撮影することです。美容師は髪を切り終わったとき、お客さんのリアクションが直接見れます。カメラマンのときも撮ったものを見せると喜んでくれて、僕まですごく嬉しくなるんです。喜んでもらえるのが嬉しくてモチベーションや自信にも繋がるのでどちらの仕事も好きです。
ストックフォトと作風を共存させることを考えた
ー 丹精を込めてひとつひとつの作品を作っているLyoさんですが、昨年からストックフォトに挑戦してみてどうでしたか?
実は登録したのは2016年で、ネットで写真で稼ぐ方法を探していてPIXTAを見つけました。審査もあるし「売れないだろう…」と思って数点だけ販売しましたがやはり売れなく、モデルリリース取得のハードルもあってやるのが億劫になってしまったんです。
昨年お声がけをいただいて説明を受け、興味はあるけど悩ましかったのが本音です。販売するまでに審査に通過する必要もあるし、買われる写真と買われない写真がでてきますし。ただ、以前からピンボケや映り込みなど詰めが甘いところがあって、PIXTAをやることで意識して直すこともできるだろうし、何よりも勉強になるだろうと思ってやることにしました。
今まで抽象的で納得のいくかっこいい写真を追求して撮っていたのですが、意味を持たせる撮り方をしてきませんでした。「素材として使ってもらおう」と思って撮ったことがなかったので、最初のうちはPIXTAの購入者に使ってもらう前提で撮影するのが難しかったです。
ー たしかにストックフォトでは「意味を持たせること」「どんなシーンで使ってもらえるか」を意識しながら撮ることは大切ですが、どうやってクリアしていきましたか?
とにかく世にある広告をたくさん見ました。また、記事に使われる写真も見て使われやすい要素も理解しましたが、少し僕の好みとは違ったんです。
撮りたいものとストックフォトの折り合いをつけるには、抽象的な写真を撮ることでした。「こういう捉え方もできる」「こんな解釈もできる」と、写真を見る人の想像力に委ねる写真を作っていこうと思いました。
ー お気に入りの作品を教えてください!


ウェディングイメージの作品です。ストックフォト用に撮影したものですが、僕が作りたい世界観を崩さずに表現しました。結果としてダウンロードもしていただいているので、世界のどこかで使われていると思うと嬉しいです。
人がたくさんいる場所だと恥ずかしさがあったり集中できなかったりするので、人がいない海や山で撮ることが多いです。モデルさんにも周りを気にせずにやってもらいたいですし。
なのでロケハンはよくやっています。サイクリングも趣味なので、車では行けない細い道に入っていいところがないかなと探しています。
ゆくゆくは動画の販売も。作品に共感してもらえたら嬉しい

ー 今後はどのような作品を撮っていきたいですか?
カップルを撮りたいです。被写体が二人いるとストーリーがつけやすくなるので、今のPIXTAにはないカップル写真を撮っていきたいと思っています。
そしてクリエイターとしては、撮影したモデルさんが僕の写真で今よりも自分のことを好きになれるような、自信がついて自己肯定が上がる写真が撮れるカメラマンになりたいです。
僕が撮った写真が多くのところで使われて、「この世界観好きだなぁ」と思ってもらえるようになったら嬉しいです。
また、カメラマンの仕事として結婚式のオープニングムービーや七五三も撮影して動画編集もしています。今は時間の捻出が難しいですが、ゆくゆくはPIXTAで動画も販売していきたいなと思っています。
ー これからストックフォトを始める方へメッセージをお願いします。
楽しみながら続けていくことが大切じゃないかと思います。
自分自身が撮りたいものを販売する中で売れたら嬉しいし、徐々に「こうしたら売れるかも」と求められているものも考えられるようになってくると思います。「ストックフォトだから」と切り替えず、まずはご自身の作風を生かしながら撮りたいものを撮ってみるのがいいのではと思います。
PIXTAで活動していただけるクリエイターをお待ちしています!
私たちPIXTAは、「世界中の才能をつなげるクリエイティブプラットフォームを想像していく」というグループビジョンを元に日々取り組んでいます。(企業理念)
ピクスタを創業した2005年当時、無数に埋もれているアマチュアカメラマンの存在に気づき、彼らが才能を活かせる機会を提供するべくPIXTAを開始しました。それからPIXTAを通じ、誰もが才能を活かせるフラットな世界の実現に向けて取り組んできました。
しかし、まだまだ多くの分野で才能が埋もれている現状があります。私たちはこれから、インターネット上に様々な分野で誰もが才能を活かせる機会を提供し、無数の埋もれた才能をn対nという形で世界につなげていきます。
そして自分の才能が世界につながり認められる感動、素晴らしい才能に出会う感動を数多く創造し、それら無数の感動の集積によって世界をポジティブにしていくことが私たちの使命です。
人物写真を販売してみませんか?
個人で作品撮りをされていてPIXTAで人物写真を販売することにご興味のある方は、下記の情報を記載の上、shooting@pixta.co.jpまでご連絡いただけると幸いです。
担当者よりストックフォトのことや取り組みの説明をオンラインにてご案内させていただきます。
※メールにお送りいただいた個人情報は、面談のご案内その他当社からのご案内を目的に利用いたします。
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