Profile

わたなべ りょう
こども・かぞくカメラマン。東京都出身。2007年武蔵野美術大学造形学部卒業。
大学卒業後、一般企業に勤めながら独学にてカメラを勉強し、未経験からフリーランスカメラマンに転身。主にキッズ・ファミリー・マタニティフォトなどを撮影し、「女性ならではのやさしい写真」と定評がある。

女性モデルさん2名、男性モデルさん1名、私とアシスタントさんの5名で撮影を行ないます。モデルさんにはスーツ着用で集合してもらうので、最初にビジネスイメージを撮影し、その後スポーツウェアに着替えてもらってランニングイメージを撮影します。

8:30 – ロケハン開始

本日の撮影場所は、都内のオフィス街。通常の平日に比べて人が少ないお盆休みの期間中を利用して、ビジネスとスポーツイメージの撮影を行います。

事前に大体のロケハンはしてあるのですが、撮影当日も見直すつもりでロケハンをしています。ロケハンでチェックするポイントは、光や背景の状態、通行量などです。ただでさえ、屋外で撮影していると目立つので、なるべく一般の方の通行を妨げず、人通りの少ない場所を探すようにしています。

集合場所から歩いて10分くらいで移動できる範囲内で、5〜6箇所のポイントをチェックしておき、企画書を確認しながら、どこで、どのシーンを撮影するかをイメージしておきます。

わたなべ りょうさんの撮影ファッション

今日の撮影ファッションは、動きやすさ重視のTシャツ+パンツスタイル。屋外での撮影は、地面に膝を付いたりすることも多いので、汚れを気にせず、肌への刺激が少ないスウェット素材のパンツを愛用しています。

カメラと小道具、衣装はリュックとスーツケースにまとめ、なるべくコンパクトにしています。この日は朝から30度を軽く超えた夏日だったので、熱中症予防に麦わら帽子を被っています。午後の撮影では海に行くので、小道具としても使いたいと思っています。

撮影ワンポイントアドバイス

モデルさんを待つ間に、小道具のミネラルウォーターのボトルから、ラベルをはがします。商標のついたラベルやシールをそのままにしておくと、レタッチが大変になるので、撮影前にきれいにはがして準備しておくとスムーズです。

9:45 – スタッフ集合、撮影打合せ

今日の撮影内容を、企画書を見せながらモデルさんに説明します。

モデルさんが全員集合したら、各自の自己紹介を行います。お互いの名前を知らないと、うまくコミュニケーションが取れないので、重要です。その後、撮影の流れについて企画書を見せながら説明します。撮影前にもモデルさんとは衣装の打合せ等でメールのやりとりをしていますが、私の場合はヘアメイクさんをほとんどお願いしていないので、最近の写真を送ってもらって、ヘアスタイルやメイクのイメージ等も、細かくお伝えするようにしています。

カラーリングした髪の毛と地毛の差が目立ちすぎるときは、リタッチをお願いすることもあります。今回のモデルさんは、何度か撮影を一緒にしたことがある方たちだったので、コミュニケーションがとてもスムーズでした。

10:00 – 撮影シーン①スーツのビジネスイメージ

ビル群を背景に、若手ビジネスマンをイメージした撮影を行います。

ロケハンで見つけておいた撮影場所に移動し、まずはモデルさん全員でのカットから撮影します。3人の立ち位置を少しずつ変えたり、握手や名刺交換のシーン、ガッツポーズ等、定番の動きを一通り縦・横・寄り・引きで撮影した後、2人ずつの組み合わせやソロカットでも同様に撮影します。

屋外での撮影の場合、できるだけ短時間でひとつのシーンを撮り終えたいので、小物の持ち替え等も最低限にしています。スマートフォンと、ホワイトボードを入れた定番カットは必ず撮影していますね。ホワイトボードは、画材屋さんで購入したスチレンボードが軽くて丈夫なのでおすすめです。

背景の抜けがすっきりとしていてストック向きの横断歩道を見つけたので、女性モデルさん2人に横断歩道を渡っていただき、通勤途中のOLをイメージしたカットを急遽撮影することにしました。屋外で撮影していると、いろいろなアイデアがわいてくるので、移動中でもすぐにカメラを構えられる軽装にしておくことが大事ですね。

11:30 – 衣装チェンジ

スーツからスポーツウェアに衣装を着替えます。モデルさんの私物と、用意した衣装で
コーディネート。

続いて、スポーツウェアに着替えてもらってランニングイメージを撮影します。今回のモデルさんは、女性2人とも髪が長かったので、後ろですっきりとまとめてもらいました。撮影シーンによって、ヘアアレンジができるように、ヘアゴムやブラシ、ワックス等も準備しておくことが多いですね。

今回は、撮影をお手伝いしてくれたアシスタントさんの車があったので、そこに着替えや貴重品等の荷物を預けて撮影場所に移動しました。屋外での撮影時は、ちょっと地面にバッグを置いて撮影しているときに、盗難などのトラブルが起こる可能性もあるので、貴重品の管理には特に気をつけています。

11:50 – 撮影シーン②ランニング、スポーツイメージ

遊歩道に移動して、スポーツイメージを撮影します。

通行量がとても少ない絶好の撮影場所を見つけたので、ここでスポーツイメージを撮影することにします。背景の並木通りを生かして、さわやかなランニング仲間という設定で撮影をスタート。3人のポジションを少しずつ変えて、寄り・引き・ピントを調整し、いろいろなバリエーションを押さえます。

モデルさんに対するディレクションは、表情やちょっとした動きなど、実際に自分でお手本を見せて、理解していただけるように心がけています。スポーツイメージのときは、腕の振り方や走るときのスピードも細かくお伝えします。また、写真になると実際より少しだけ密着して走っている方が自然に見えるので、構図を確認しながらモデルさん同士の距離感を調整しています。

モデルさんにミネラルウォーターを差し入れ。屋外での撮影はこまめな水分補給が重要です。撮影小道具としても使えて、一石二鳥です。

都会のランナーをイメージして撮影。ランニング中の脚の躍動感を演出したかったので、自分が地面に膝をついたり寝転がったりして、ローアングルで撮影しています。

12:30 – 撮影終了

2つのテーマを撮り終えて無事撮影が終了。おつかれさまでした!

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