基礎知識 レタッチの重要性

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皆さんは撮影したデータをそのままアップしていませんか?
撮影したデータをそのままの状態で使用することは難しいケースが多々あります。
例えば、コントラストが低すぎ(高すぎ)たり、ホワイトバランスの設定がずれて変な色になっていたり、明るすぎ(暗すぎ)たりする場合、また不要物や権利的に問題のあるものが写り込んでいる場合などです。
そこで必要になってくるのが『レタッチ』と呼ばれる写真の修整技術です。
このページでは、レタッチに関する基本事項について解説していきます。

レタッチとは

レタッチは、撮影することと同じくらいに重要度の高い作業です。
いくら素晴らしい写真を撮影しても、ゴミやホコリが写り込んでいたり、ロゴや商標、車のナンバープレートやモデルリリースの取れない人物などが写り込んでいると、ストックフォトとして非常に使いづらい画像になってしまうため、PIXTAの審査で登録をお断りすることもあります。
また、電線など不要物を消したり、色・明るさを適切に調整することによって、その写真をさらに良く見えるようにすることもできます。
レタッチには、通常photoshopなどのフォトレタッチツールを使用します。これらのツールは、非常に高価ですがその分いろいろなことができます。
無料でもphotoshopクラスのことができるGIMPというソフトもあります。
撮った写真をただアップするだけではなく、写真の仕上げをしてアップすることによって、販売される可能性はぐっと高くなります。

色・明るさの補正

PIXTAの審査で多く見られるNG理由のひとつに、「露出(明るさ)や色が不適切」という点があります。
撮影自体のやり直しが必要な場合もありますが、適切なレタッチをすることによってきれいに見えるケースも多くあります。
アップする前にきちんと画像を見て、必要であれば濃度、コントラスト、彩度などの調整を行ないましょう。

濃度(明度)
or
mei
これは明るさの調整に使います。
撮影時にちゃんとした露出で撮影をすることが大切ですが、微調整などが必要な場合はこれで行ないます。
一般的にストックフォトでは暗い写真よりも明るい写真の方が好まれる傾向にあります。
コントラスト
or
con
コントラストとは、写真の明るい部分と暗い部分との差の大きさのことで、写真全体の印象を決める大切な要素です。
コントラストが低いと、明暗の差が少なく全体的にぼんやりした軟らかい印象の写真(=「眠い写真」とも呼びます)となり、コントラストが高いと、明暗の差が激しく全体的にパッキリとした硬い印象の写真になります。
写真に合わせたコントラスト調整はいい写真に仕上げるために必要です。
一般的に、カメラの設定を何もせずに撮影するとコントラストが高めの写真になります。
ストックフォトの場合、被写体にもよりますが硬い写真(コントラストが高い)よりも柔らかい(コントラストが低い)写真の方が好まれる傾向にあります。
彩度
or
sai
これは鮮やかさを調整する項目です。
下の写真は彩度を極端に上げており、不自然な感じになっています。
彩度調整は『自然な感じ』に仕上げる事が大切です。
色相
or
sik
これは色味を調整する項目です。
設定次第で赤いスイカを黄色に変更することもできます。
ですが、通常はあまり使用することはありません。

ホワイトバランス

「写真の基礎知識」色温度とホワイトバランスの項目でも説明しましたが、正確な色を出すためには、その場の光にあったホワイトバランスを設定し、撮影をしなければなりません。
RAW撮影ができるカメラの場合、撮影した後から設定を変更できるので便利です。

ゴミの除去

デジタル一眼レフで撮影を行なうと必ずと言っていいほどCCDやcmosにゴミが付着しています。
不要物の除去は、色調整などよりも優先的に、必ず行なっておくべき作業です。
スタンプツールなどを利用して丁寧に行ないましょう。

商標、個人情報

商標・ブランドロゴや車のナンバープレートなどの個人情報、またモデルリリースの取れない人物が写り込んでいる写真は、ストックフォトとしての販売はできません。
レタッチによって、これらを除去することで販売可能になるケースもありますが、不自然なぼかしが入っているなど、ストックフォトとしての品質を損なうような加工がされているものは審査でNGとさせていただきますのでご注意ください。

その他

レタッチを行なうことによって、撮影の失敗を修復するだけではなく、写真そのものに付加価値を付けることもできます。
下記のような写真は、撮った写真にレタッチを加えたものですが、検索結果の一覧ページの中でも購入者の目を引きやすく、とてもよく売れています。
撮りっぱなしの写真よりも、丁寧に仕上げた写真のほうが、確実に販売につながりやすいと言えます。

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