アイキャッチ
この度、PIXTAがkemioさんの協力を得て「クリエイターの権利を守り、表現の幅を広げる」をテーマに啓発活動を行うことになりました。動画クリエイターとして活躍するkemioさんのクリエイティブ活動をPIXTAが支援するとともに、本インタビューを通じて「クリエイターの権利」について考えるきっかけにしていただけたらと思っています。
「クリエイターの権利と表現の自由」をテーマに、kemioさんにお話を聞きました。

kemioさんプロフィール

photo by CALEB & GLADYS (プロフィール)

SNSを駆使し、グローバルを股にかけ活躍する動画クリエイター。
モデルに負けず劣らずのスタイルと、ユーモアのあるトークで、
主にYouTubeを中心として活動し、若者から絶大な支持をされている。
YouTubeのチャンネル登録者数は180万人以上(2020年12月時点)。

▼YouTubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCdqmGeaJIczU3-ZTdBv7JaQ

今回の取り組みのきっかけ

——今回PIXTAと共同の取り組みを行うことになったきっかけを教えてください。 TikTokに「背景を持っている画像に変えられる機能」があるんです。その機能を使って動画を作る時に、運動会っぽい画像がほしいと思って、Googleで画像検索して出てきたいい感じの写真使ったら、それが実はPIXTAの画像素材だったんです。それで事務所から権利侵害をしているので動画を削除しておいたと連絡があり、それがきっかけです。動画クリエイターとして活動しているのに、権利のことがきちんとわかっていなかったんです。 ――権利のことは難しくてよくわからないという方は多いのかもしれないですね。
Google画像検索で表示された画像は使っても大丈夫って思われがちで、そういうトラブルは絶えない印象があります。
僕も権利とかそういうことを、本当はもっとちゃんと把握してないといけないのに、全然気が回っていないことが多くて。時々フォロワーさんから教えていただくことがあります。動画に使っている効果音とか、K-POPの踊ってみた動画とか、「著作権大丈夫なんですか?」って。所属している事務所でも、作った動画が著作権を侵害していないか、パトロールしてくれる部署があるんですけど、アップした動画がひっかかることが何回かあって……。この機会をきっかけに心機一転、気をつけたいと思っています。

コンテンツのWEB化が加速、素材の権利とどう向き合う?

――著作権の他にも、例えば人物が写っている写真の被写体には「肖像権」が発生しますが、これも意外と知られていないんですよね。 著作権や肖像権は、クリエイティブ活動にあたって当たり前にある権利ですが、ブログやSNSでの情報発信、YouTuberやTikTokerの活動が増えているのに反して、あまり理解されていない印象があります。こういった状況に対して、いかが思われますか? 何でも情報が簡単に手に入る時代で、欲しい画像も見たい映像も検索したらすぐに出てきますよね。その画像や映像の権利を誰かが持っていると思っていないかもしれなくて、良い画像見つけたら保存しちゃう、みたいな。ネット上の画像を保存したり使ったりすることに対して、そこまで大きなことをしでかしている感覚がないのかもしれないです。例えば、自分の部屋の中のものを移動しているような感覚というか、恥かしいお話ですが、それくらいでしか認識できていないかもしれないです。 ――たしかに、画像を保存するのも使うのも、インターネット上で指一つでできてしまいますよね。気軽にできちゃうからこそ自分の部屋のものを移動する感覚っていうのは、なるほどと思いました。どうすれば、著作権などの権利に対する意識や注意を持ちやすくなると思いますか? 僕は動画クリエイターとしては、最低限の権利の知識があるべきだと今回の件で深く思いました。事務所が権利侵害をしていないかパトロールしてくれていたり、クリエイター向けに研修を開催しているので気をつけることができるようになってきたけれど、自分から権利について勉強しようという意識はなかなか向きづらいと思います。 正直、僕も今回連絡をもらって、初めてハッとしたんです。僕は動画制作活動を始めて7年目ぐらいになるんですが、周りの他の人のことを考えてみても、なにかきっかけがないと、「権利」を身近に感じにくいかもしれませんね。でも、コンテンツがどんどんWeb化している中で、気軽に画像を保存できるような環境だからこそ、同時に権利についても学ぶべきですよね。

あと、今の時代って、無料コンテンツを使用している方が多いじゃないですか。Youtubeのようなサービスが発展してきたこともあって、当たり前に映像や音楽が無料でみれたり、聴けたりしてしまうから、お金を払うっていう認識とか概念が薄いのかなって。無料馴れしている方が多いのかもと思ったりします。

友達と音楽を何できいている?って話をしていた時に、その友達が、音楽を無料でダウンロードできるアプリを使っていたことがあるんです。僕としては、Spotifyとか、そういう有料サービスの中で何を使ってるか聞いた流れだったんですが、「(無料で音楽を聴けるのに)え、なんでお金を払うの?」っていうテンションで話をされたことがあって、「ああ、もしかしたら、コンテンツに対してお金を出す必要がないって思っている人が多いのかな」って思ったんです。
――なるほど。一方で、権利を尊重しすぎると「アレもダメ、コレもダメ」という気になってしまって、表現の幅が狭まると考える人もいるそうです。kemioさんはどう思いますか? 権利の自由って、自分から発信するものだと思うんです。人の作品を巻き込んで、自分の権利を主張するのは違うのかなと……。 同じく反対の気持ちもわかるんです。たとえば、僕はダンスの動画をSNSにアップすることがありますが、ダンスの音楽が使えなくなると、その動画を出せなくなるんです。自分で音楽を作ると本物のアーティストの音楽とはテイストが違ったりするし……。だからTikTokやInstagramはありがたいんですよね、許可された音楽を使えるシステムがあるので。

表現の幅を広げる、ストックフォトの動画活用

――PIXTAのようなストックフォトは、使用料をお支払いいただき、ルールを守って素材を使っていただくことでクリエイティブ活動をサポートするサービスです。kemioさんの動画は撮り下ろしのイメージが強いのですが、素材があれば表現の幅が広がりそうですか? 動画の企画によってはとても幅が広がると思います。 僕は話す動画が多いので、「話の例」に使う画像に、素材を使いたいなって思うことがあります。でも、そもそもそういうサービスがあることを知らなかったので。知らない人多いんじゃないかな。 ――そこで、今回PIXTAの素材を使えるようになるわけですが……。 質問なのですが、人物が写っている素材も使用していいんですか? ――はい! 当社の利用規約で禁止している、たとえば「特定の人物を想起させる偽のプロフィールをつけたりするような使い方をしない」など、利用規約を守っていただければ、kemioさんの動画にもお使いいただけます! (実際にPIXTA素材をみせながら、軽く素材を紹介)何か使ってみたいものありますか? このスーパーの店内風景の画像素材、すごい! これ1日がかりで撮影してますよね!? インスタグラムもTilTokも動画の背景を自分で色々変えられるのが流行っているので、今はその機能に使える画像に惹かれているんです。何かの真似事が好きなので、たとえばレジ打ちの真似をする動画を撮るときに、レジの画像や、実際のコンビニの背景画像を使いたいなって思います。 あと動画素材も気になります。CGエフェクトもあるんですね! 動画素材だけではなくて、エフェクト素材もあるなんて思わなかったです! グリーンスクリーンを使う動画やダンス動画の背景に使えそうだなと思うし、ひとつのサイトで画像素材も動画素材もそろうのは、制作効率がすごく良くなりそうです。あと、イマジネーションが広がるので、これからの制作も楽しみです!

最後に

――最後に「クリエイターの権利を守り、表現の幅を広げる」という考えと、読者の皆さんへのメッセージをお願いします。 今回こういう機会をいただいて、自分たちがネットでみつけた画像にも、その画像の権利を持っている人がいるってことを、すごく意識できたと思います。僕の経験を含めて、これを機に、皆さんにも少しでも考えるきっかけをつくれたらいいなと思います。 ――この記事をご覧になっていただいた方にも、同じように意識していただけるといいですよね。本日はありがとうございました。