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こんにちは。PIXTAスタッフのmariです。
クリエイティブ制作でもっとも注意しなくてはならないのが「著作権」。


PIXTA(ストックフォトサイト)を例に挙げてみても、
自身の創作物を販売するクリエイターは、自身の創作物における著作権
PIXTAの素材を購入して使用するデザイナーは、加工する制作物における著作権
同じ著作権であっても、立場によって関わり方が変わってくるちょっとやっかいなものです。


そこで、今回はデザイナーなら知らなきゃマズイ!? 「著作権」についてまとめました。
4月から念願のデザイナー!というビギナーさん必見の【著作権 入門編】となっています。


著作権とは?

著作物の創作者に与えられる権利。著作物を「複製」したり、「加工」したり、「ネットで配信」したりすることについて、創作者の許諾を得なければ行えない権利のこと。

»著作権って何?(はじめての著作権講座 )|公益社団法人著作権情報センター

»著作者にはどんな権利がある?|公益社団法人著作権情報センター


著作物の種類にはなにがあるの?

では、著作権法で保護の対象となる「著作物」にはどんなものがあるのでしょう?自身の仕事に関係するものはしっかりチェックしておきたいですね。


言語の著作物、音楽の著作物、写真の著作物、美術の著作物、建築の著作物、
プログラムの著作物、地図・図面・図表・模型その他の図形の著作物、映画の著作物、
舞踊、無言劇の著作物、二次的著作物、編集著作物、データベースの著作物

»著作物にはどんな種類がある?|公益社団法人著作権情報センター


創作した人なら、だれでも著作者になるの?

著作権法では、著作物を創作した人が「著作権」を取得することができるとしています。
ですので、ご自身で創作したもの、例えばスマートフォンで撮影した風景やペット、お子さんの写真はあなた自身の「著作物」です。
ただし、法人に勤める従業員が、その法人の発意によって職務上で著作物を制作し、法人名義で公表する場合、著作権は、原則として従業員ではなく、その法人に属します(契約や就業規則等で別途規定がある場合を除く)。従業員が会社で制作した創作物は、一般的には「会社に帰属する著作物」であることは知っておきましょう。


では、フリーランスではどうか?
フリーランスでも、クライアントワークの場合には、制作物の納品時に著作権をクライアントへ譲渡するのが一般的です。納品された制作物をクライアント側で自由に複製したり、加工したり、ネットにアップしたりするためにも、クライアントは成果物の著作権を譲渡するよう契約してくるケースが多いです。
もちろん、契約により、納品後も著作権を譲渡しないとすることも可能です。


ストックフォト素材を利用したデザインの著作権はだれのもの?

ストックフォトサイトで購入した素材の著作権は、購入者である広告代理店やデザイン制作会社のものにはなりません。あくまで、ストックフォトは、利用規約の範囲内で素材を使ってもよいという「使用権」を販売しているに過ぎません。
ですので、ストックフォトをつかった創作物の著作権は、ストックフォトの部分はその創作者であるクリエイターに、他デザインの部分はデザイナーあるいは、デザイナーが所属する会社のものとなります。
ストックフォトの素材を購入し、デザイン(改変・加工)したとしても、ストックフォトを創作したクリエイターの著作権がほかのヒトの手に渡ることはありませんので、ご注意を!


こんなケースはOK?NG?

Q1. 自分以外の人が撮影した写真を模写して広告デザインに使ってもいいですか?
著作権保護期間が切れている写真であれば、基本的には模写して利用することは可能です。ただし、法的に利用可能というだけで、100%トラブルが起こらないということではありません。必要に応じて許可が必要かの確認をすることをおすすめします。
また、保護期間内の場合には、著作者に「複製の許諾」を得るか、あるいは、その写真を「模写・模倣したと判別できない新しい作品」の創作であれば権利侵害にはならないとされています。
他人の著作物をあつかう場合には、著作者本人に「使用の許諾」を必ず得るようにしましょう。
Q2. 人物の写真をイラストにして広告デザインに使ってもいいですか?
模倣と同様、著作物である元写真やモデルの人物を特定できないくらいの「まったく別の新しい作品」を創作する場合には、その写真を使うことができるとされています。ただし、著作物である写真を模倣(トレース)したイラスト作品は、写真の著作権者に無断で公開してしまうと「複製権の侵害」に。また、モデルの人物を特定できてしまう場合には、モデルの「肖像権侵害」となる可能性があるので要注意です。
こちらも、写真の模倣と同様に、著作者とモデルの許諾を得る必要がありますので、勝手に使うことはやめましょう!
Q3. スカイツリーの外観写真を広告デザインに使ってもいいですか?
建築の著作物は、その建築物とまったく同じ建築物を建てるか、あるいはその建築物を販売しない限りは、比較的自由に利用することができるとされています。また、敷地外(公道)から撮影された、建築物の「外観」や「外観を含む街の風景」写真であれば、被写体の著作権侵害にはならず、自由に利用することができるとされています。
ただし、自由に利用できるといっても、どのように扱われるかによっては「クレームに発展する恐れ」もあります。「自由」だからどう扱ってもいい!ではなく、建築物の外観やまわりの風景をこのように扱った場合にどんなトラブルが起こりうるか?を事前によくよく考え、デザインに活用していけると良いですね。

いかがでしたか。
著作権と聞くと、むずかしくて近寄りがたい印象をうけてしまいがちですが、クリエイティブ、デザインをする上では、切りはなせない権利のひとつです。しっかりと著作権の知識をもつことで、ご自身の創作の幅を広げ、安心・安全のクリエイティブ活動を心がけていきましょう。


参考書籍:デザイナーのための著作権ガイド

( この記事のTOP画像に使用した素材No.7988124Fotovika